大阪市は8日開いた戦略会議で、2025年国際博覧会(万博)について、大阪府とともに同市此花区の人工島・夢洲(ゆめしま)への誘致を目指す方針を組織決定した。9日にも府市や大阪商工会議所など経済3団体で誘致委員会の準備会を立ち上げ、府がまとめた基本構想案を政府へ提出するとしている。
吉村洋文市長がすでに市議会などで誘致を目指す方針を述べていたが、戦略会議で市として正式に推進体制を整えていくことを確認した。
吉村市長は市幹部を前に「大阪の力、魅力を全世界に発信するまたとないチャンスだ」と意義を強調。国際観光拠点化を目指し、統合型リゾート(IR)誘致も進めている夢洲のまちづくりにも大きく寄与するとした。
一方で、基礎自治体として開催の意義や費用負担などについて市民の理解や協力が不可欠と指摘。「市民とともに作り上げていくという意識の醸成に市全体で努めていく」と述べた。