マルコス元大統領「英雄墓地」へ フィリピン最高裁、認める決定 - 産経ニュース

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マルコス元大統領「英雄墓地」へ フィリピン最高裁、認める決定

 【マニラ=吉村英輝】フィリピンで長期独裁政権を維持し、1986年の「ピープルパワー(民衆の力)政変」で失脚した、故マルコス元大統領の遺体について、フィリピン最高裁は8日、首都マニラにある「英雄墓地」への埋葬を認める決定を出した。

 周辺には8日、賛成と反対をそれぞれ主張する双方の支持者が集まり、埋葬決定が決まると賛成派は大きな歓声を上げた。

 マルコス氏は89年、亡命先の米ハワイで病死。ラモス政権下の93年、遺体の帰国が許され、故郷の北イロコス州の博物館の廟(びょう)で冷凍保存されて公開されている。イメルダ夫人らが大統領経験者や戦没者が眠る英雄墓地への埋葬を訴えてきたが、父親がマルコス政権下で暗殺されたアキノ前大統領らが反対してきた。

 マルコス家と親しいドゥテルテ大統領は9月、「国民の和解」を理由に、マルコス氏の遺体の英雄墓地への埋葬を決定。だが、マルコス政権時代の戒厳令下で弾圧された当時の民主運動家らが、「歴史を美化するな」などと反発し、差し止めを求め提訴していた。

 マルコス氏については、独裁時代を知らない若い世代から再評価する声も出ている。