歴史戦

「南京事件」番組、日テレは本紙検証に抗議も、賞の選奨委ですら「虐殺写真」と認識

 日テレは抗議文の中で「類似写真」としているが、これらは同じ写真であるといってよいと思う。しかし、番組では出典として毎日記事や上記書籍が紹介されていなかった。他に出どころがあるのかと思い、日テレ広報部に尋ねたところ「番組で紹介した資料の詳細についてはお答えしておりません」とのことだった。

 抗議文中にある「(毎日の)その記事を番組の内容と混同し」という箇所も誤りだ。本紙記事は、南京大虐殺の証拠の写真と断定した約30年前の毎日報道を紹介した。一方で番組について本紙は、ナレーターが写真を「防寒着姿で倒れている多くの人々」と説明していたことを記事の冒頭で明確に示している。

懇談会にもどうぞ

 これに対し、「GALAC」の2016年1月号は、番組が使用した写真について「虐殺の一枚写真」と断定的に報じている。

 番組は「虐殺写真と断定して放送はして」いないにもかかわらず、放送批評懇談会は、「印象」から「虐殺写真」という言葉を独自に導いたのかもしれない。ダブルスタンダードと批判されかねないので、懇談会にも内容証明郵便で抗議文を送られてはいかがだろうか。(原川貴郎)