激震・朴政権

どうなる?朴大統領 弾劾や任期満了後の訴追の可能性も

 韓国大統領で過去、国会で弾劾の決議を受けたのは2004年の盧武鉉(ノ・ムヒョン)氏だけだ。ただ、憲法裁が弾劾判決を出した前例はない。国会の過半数を野党が占め、与党セヌリ党内にも朴氏の離党を求める声が強い。四面楚歌の朴氏が弾劾議決される可能性もあり得る。

 韓国憲法によると、大統領が罷免され資格を失った場合、60日以内に後任大統領の選挙をしなければならない。このため、来年12月の大統領選挙が前倒し実施される可能性も否めない。

 弾劾決議による職務停止の間、大統領の権限は首相が代行する。新首相に旧野党系の金秉準(キム・ビョンジュン)氏を指名し、野党に配慮したはずの朴氏だが、逆に「独断的な人事だ」と批判は強い。弾劾以前に、朴氏はすでに職務停止に近い状態にある。

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