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象牙に続き、中国がアフリカで「ロバ」爆買い…密輸組織まで!? 絶滅の危機と顰蹙(ひんしゅく)買う理由とは

 ニジェールの状況も同じです。この問題を担当する政府職員、アテ・ラサ氏は英BBC放送に対し、ニジェールでは今年、既に約8万頭のロバが中国に輸出されたと嘆きました。ちなみに昨年1年間で中国に輸出されたロバは2万7000頭。中国の爆買いのすさまじさが分かろうというものですが、アテ・ラサ氏は前述の英紙インディペンデントに「こんな調子でロバを中国に輸出し続ければ、国内のロバは壊滅の危機にひんしてしまう」と憤慨しました。

 しかし、どうしてこれほど中国への輸出量が増えたのか。これも理由は簡単。中国側がロバの買い取りの値段をどんどんつり上げたからです。

ロバ暴騰4.3倍! 他の家畜も値上げ、密輸組織も暗躍

 9月13日付英紙ガーディアン(電子版)によると、ニジェールでは、現地の輸出ブローカーのロバ1頭の買い取り価格はここ数年で34ドル(約3500円)から147ドル(約1万5000円)と約4・3倍に暴騰。このため、牛や馬の飼育からロバの飼育に転向し、大儲けを企(たくら)む農家も出始めているといいます。

 それだけではありません。ロバの価格暴騰につられ、関係のない他の家畜の値段まで上がってしまったというのです…。

 まさしく札束で面を叩(たた)くようなバブリー国家ならではの蛮行なわけですが、ブルキナファソとニジェールの政府では、これを放置しておくと国内からロバが消えてしまうとの懸念から、輸出を禁止したのです。

 とはいえ、悲しいことに、こうした動きがアフリカ全土で広がるかといえば、疑問であるとの見方が広がっています。なぜなら、中国がロバを高値で買ってくれると知った他のアフリカ諸国の国々、とりわけ、経済的に豊かなケニアと南アフリカがロバの飼育や取引を積極化し始めたからです。

 実際、今年の4月25日付のケニアの英字紙デーリー・ネイション(電子版)によると、2人の中国人が西ケニアで、ロバを肉などに加工処理する施設の稼働を計画していることが判明しました。

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