【産経抄】サバンナより危険な日本の通学路 11月4日(1/2ページ) - 産経ニュース

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産経抄

サバンナより危険な日本の通学路 11月4日

 ケニアに住むジャクソン(11)と6歳の妹は、片道15キロの道のりを2時間かけて小学校に通う。途中で象の群れに襲われないように、いつもビクビクしている。インドの少年サミュエル(13)は、足に障害がある。粗末な車いすを押してくれるのは、2人の弟だ。

 ▼モロッコの少女ザヒラ(12)の前には、岩だらけの険しい山が立ちはだかる。アルゼンチンのカルロス(11)は、幼い妹とともに馬に乗って、草原を越えていく。2年前に公開されたドキュメンタリー映画『世界の果ての通学路』は、命がけの通学を余儀なくされる子供たちの姿を描いて、反響を呼んだ。

 ▼もっとも日本の小学生は、象の群れより危険なドライバーの脅威にさらされている。愛知県一宮市では先月、下校中の4年の男子児童がトラックにはねられ死亡する事故があった。運転していた男は、スマホ向けゲーム「ポケモンGO」を操作していた。

 ▼横浜市内では、集団登校中の児童の列に軽トラックが突っ込み、1年生の男児が死亡した。運転していた87歳の男には、認知症の疑いがある。今月2日にも、千葉県八街(やちまた)市で19歳の少年が運転するトラックが、小学生の列に突っ込み、4人に重軽傷を負わせた。