秋の叙勲 次への一歩語る 旭日小綬章 日本人初、ボクシング2階級制覇・ファイティング原田さんと作家・宮城谷昌光さん

秋の叙勲 次への一歩語る 旭日小綬章 日本人初、ボクシング2階級制覇・ファイティング原田さんと作家・宮城谷昌光さん
秋の叙勲 次への一歩語る 旭日小綬章 日本人初、ボクシング2階級制覇・ファイティング原田さんと作家・宮城谷昌光さん
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 叙勲が決まった各界の人々は、定めた道への覚悟と、周囲への感謝、そして次への一歩について語った。

旭日小綬章 日本人初、ボクシング2階級制覇・ファイティング原田さん(73)

 ■「3階級制覇の王者育てる」

 1960年代にボクシングのフライ、バンタム両階級で世界王者となり、日本人初の2階級制覇を達成。90年には日本人で初めて世界ボクシング殿堂入りも果たしたレジェンドは、名誉ある受章に「まさか、こういったものをもらえるとは」とほほ笑んだ。

 戦後復興を目指す日本とともに歩んだ。「食べられない時代だったからこそ苦しくても頑張れた」。19歳の62年にフライ級を制し、65年に「黄金のバンタム」と評されたエデル・ジョフレ(ブラジル)からベルトを奪取。翌年の再戦にも勝利し、ジョフレに黒星を付けた唯一のボクサーとして世界的な知名度を誇る。

 リング外では「袴田事件」で死刑判決を受けて冤罪(えんざい)を訴えている元プロボクサー、袴田巌さんを支援。少年院や刑務所での講演活動といった更生プログラムにも協力し、「一生懸命にやればできるということを伝えて若い人を育てたい」と力を込める。

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