サハリンからのガスパイプライン構想も浮上 世耕経産相、3日からモスクワで対露経済協力の詰めの協議 

 ロシアは経済協力をめぐり、延べ68項目の具体案を要望している。特にエネルギー分野では、サハリンと北海道を海底ケーブルでつないで電気を輸入する「エネルギー・ブリッジ」や、国際協力銀行(JBIC)が近く調印する北極圏・ヤマル半島のLNG開発事業への投資など、大型案件を相次いでぶち上げた。

 浮上しているガスパイプライン構想は、北海道の稚内や苫小牧、青森県のむつ小川原、仙台や茨城県の日立などを経由し、全長約1500キロ、建設費用約7千億円を想定する。液化天然ガス(LNG)に加工する必要がないため、実現すればガスを安く輸入できる。

 日本は実現可能な案件を取捨選択してプーチン大統領訪日時に署名したい考え。ただ、日本式医療の普及や郵便事業の技術協力といった日本側の提案では決定打に欠けるのも事実。ロシアは北方領土交渉で譲歩を引き出したい日本の足元をみており、世耕氏は厳しい交渉を迫られそうだ。