紫綬褒章

伊集院静氏インタビュー 「お国があなたに差し上げたいというのを、まさか断ることはございませんよね」と母に諭されて…

【紫綬褒章】伊集院静氏インタビュー 「お国があなたに差し上げたいというのを、まさか断ることはございませんよね」と母に諭されて…
【紫綬褒章】伊集院静氏インタビュー 「お国があなたに差し上げたいというのを、まさか断ることはございませんよね」と母に諭されて…
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 紫綬褒章に決まった作家の伊集院静さん(66)は2日までに産経新聞のインタビューに応じ、受章の喜びを語った。詳報は以下の通り。

「そんなことをする息子ではない」

 --まずは受章のご感想を

 「褒章とは無縁な人生と思っていたんでね。聞いたときは、驚きましたよ。これは前もって知らせが来るんですよ。受章に際して調査するんだね、前科がないか、とか。それで落ちるんだろうと思っていたんだけど。

 最初はいらない、と言ったんだけど、事務所も即、断るのは危ないから、とカミさんに連絡して。お祝い事が好きな妻なんで、私がいらないと言っていると聞くと、すぐに私の実家の山口に95歳で生きている母親にご連絡をなさいましてね。妻が、こうこうこうで、差し上げるというのをいらないとおっしゃっているんですと母に告げると、母は『いや、そんなことをする息子ではない』と。

 それで1時間後に(母親から)連絡が来て、『お国があなたに差し上げたいというのを、まさかあなた、断るということはございませんよね』と言う。いやあの、さあどこから説得して行こうか、(先輩作家の)城山三郎さんは(紫綬褒章を)ずっと受けなかった、僕は城山さんにも師事したから…とかいろいろ考えているうちに、向こうは『お父さんが生きていたら大変お怒りになる。それは私も同じで、許しません』と言った。

 私は今までね、いろんなことをしても全部母が許してくれた。その母から、許しませんと言われたのは初めてだった。生涯で1回だけ言ったんだよ、許しません、と。それで、はい分かりました、いただきます、と答えた。それでいただくことになったんですよ。非常に簡単なことなんですね」

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