リニア「南アルプストンネル」建設計画 最難関手探りスタート 長野・大鹿村の地元住民にくすぶる不安や反発 

 住民有志による「飯田リニアを考える会」の米山義盛代表(61)は「このままでは今後10年もの間、住民は我慢を強いられる。こちらの疑問に答えないまま、工事が進まないよう働きかけていく」と話す。

 起工式に出席した阿部知事は記者団に「リニアの工事着工は長野県の発展にとって大きな1歩だ。工事に懸念する地域の声にも寄り添いながら地元とともに進めていきたい」と述べた。

 ■南アルプストンネル長野工区 総延長約25㌔の山岳トンネルのうち、大鹿村から静岡県境までの8・4㌔の区間。地表面からの最大深度は国内最大の1400㍍に及び、前例のない難工事が予想される。平成?年早々に作業用トンネルの工事に入り、同年末ごろには本線の掘削工事が始められる予定。38年11月の完成を目指す。リニアの県内路線は大鹿村〜南木曽町の6市町村を経由する総延長約53㌔。うち約49㌔がトンネル区間になる。県内駅は飯田市に建設予定。