リニア「南アルプストンネル」建設計画 最難関手探りスタート 長野・大鹿村の地元住民にくすぶる不安や反発 

リニア「南アルプストンネル」建設計画 最難関手探りスタート 長野・大鹿村の地元住民にくすぶる不安や反発 
リニア「南アルプストンネル」建設計画 最難関手探りスタート 長野・大鹿村の地元住民にくすぶる不安や反発 
その他の写真を見る (1/2枚)

 JR東海は1日、リニア中央新幹線の「南アルプストンネル長野工区」(8・4キロ)の安全祈願・起工式を長野県大鹿村で行い、平成39年の開業に向けて県内初の本体工事に着手した。周辺住民にはなおもトンネル掘削や工事車両が環境、生活に及ぼす影響を懸念する声がくすぶり、一部住民は強硬に反対する。リニア計画で技術的にも、そして地元対策でも最難関とされた工事が手探りのスタートを切った。

 長野県飯田市中心部から車で1時間余。山々に囲まれたのどかな原風景が広がる大鹿村で1日午前、掘削工事が予定される斜面を前に行われた安全祈願・起工式には、JR東海の幹部や沿線自治体の首長、鹿島建設など施工業者関係者ら約100人が出席した。

 あいさつでJR東海の柘植康英(つげ・こうえい)社長は「地元の皆さまの生活や環境を保全しながら、自治体や住民の方々とも連携して工事を進める」と強調した。「鍬(くわ)入れの儀」や「玉串奉奠(ほうてん)」などの神事で安全を祈り、起工式では工事計画の概要が説明された。

 その外では、工事に反対する住民らがプラカードを手に集まり「理解も同意もしてない」「丁寧な説明を求める」と抗議活動を続けた。起工式後、住民が会場を出入りする車両に詰め寄り、JR東海の社員や警察官ともめる場面もあった。