大迫力の「津野山神楽」、高知・梼原の三嶋神社で奉納

 秋本番を迎え、高知県梼原(ゆすはら)町梼原の三嶋神社で10月30日、国の重要無形民俗文化財「津野山神楽」が奉納され、多くの参拝者や見物客でにぎわった。11月3日は同町田野々の三嶋五社神社で、23日には竹の藪の三嶋神社で奉納される。

 津野山神楽は18演目で構成され、刀を使った舞と太鼓や笛を使った速い拍子が特徴。30日は摂氏9度まで冷え込んだが晴天に恵まれ格好の祭り日和となった。神楽の奉納は正午過ぎから午後5時まで拝殿で行われ、赤い鬼がサカキを手に激しく舞い踊る演目「大蛮(だいばん)」が奉納されるころになると例年、赤ん坊を抱いた家族連れが続々と詰めかける。大蛮は奉納後、赤ん坊を一人一人抱き上げ、東西南北の神々に披露した後、本殿に向かい赤ん坊の足をチョンチョンと軽く床に付ける。大蛮に抱かれることで「元気に育つよう」と願いが込められるのだという。

 抱き上げられた赤ん坊はおよそ1歳未満の約20人。生後3カ月半になる息子、成(なる)ちゃんを抱いてもらった同町の立道斉(ひとし)さん(40)は「これでうちの子も地元の仲間になれました」と感無量の表情。愛媛県松山市から訪れ、初見物したという松山大3年の新田琳さん(21)は「舞や囃子の迫力と激しさに圧倒されました」と目を丸くしていた。

 津野山神楽の問い合わせは同町教育委員会(電)0889・65・1350。

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