87年の歴史に幕… 美空ひばりも愛した千葉の老舗レストラン「ほてい家」が閉店 「昔ながらのナポリタンが好きだった…」

老舗洋食レストラン「ほてい家」の閉店を惜しみ長蛇の列ができた=10月31日、千葉市(牧山紘子撮影)
老舗洋食レストラン「ほてい家」の閉店を惜しみ長蛇の列ができた=10月31日、千葉市(牧山紘子撮影)

 歌手の美空ひばりさんら多くの著名人が訪れた老舗洋食レストラン「ほてい家」(千葉市中央区)が31日閉店し、87年の歴史に幕を下ろした。創業以来、エリアを超えて多くの県民に愛されていたが、建物設備の老朽化などのために閉店を決断。「家族のお祝い事に通った思い出の味だった」「食べられなくなるのは寂しい」。最終営業日の同日は開店前から長蛇の列ができ、多くの人が閉店を惜しんだ。

 ほてい家は昭和4年創業。20年の千葉空襲で建物は焼失したが、再建され、47年には現在の建物が完成した。市中心部の高級レストランとして人気を誇り、人気歌手の美空ひばりさんが訪れたこともあった。

 だが、配管や空調機などの不調のため閉店を決断。9月上旬からなじみの顧客らに閉店を知らせるはがきを送り、10月は閉店を知った顧客たちが大勢訪れた。

 営業最終日のこの日、昭和45年ごろから数年間、調理師としてこの店で修行したという千葉市の赤澤誠二さん(67)は「基礎的なことを学んだ」。当時はフライパンを専門に洗う人がいたほど人が豊富で、あたたかい家族のような良い職場だっだという。「なくなるのはいやだ」と話した。

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