アイスランド総選挙 与党独立党が勝利 海賊党伸び悩み 政権交代ならず 

 【ロンドン=岡部伸】世界最北の島国、アイスランドで30日、「パナマ文書」疑惑をめぐるグンロイグソン前首相辞任に伴う総選挙(一院制、定数63)の開票が行われ、中道右派の与党、独立党が第1党となり勝利。事前の世論調査で首位だった左派の海賊党は伸び悩み、第3党にとどまった。

 英ガーディアン紙(電子版)によると、2012年設立の海賊党が主導する左派系4野党の議席は27で過半数に5足りなかった。独立党の得票率は約30%で進歩党と合わせた中道右派の議席が29で政権交代はならなかった。

 グンロイグソン前首相が「パナマ文書」に名前が挙がったことから4月に辞任。来年予定されていた議会選が前倒し実施された。

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