赤字のお仕事

「苦虫」を噛んだことありますか? 慣用句は正確に

 偶然、食材に虫が紛れて入っていたこともあります。

 枝豆を指先でポロッとはじき出したら、結構な大きさの白い幼虫が豆と一緒に出てきて少し驚いたことがあります。焼き栗も、たまに栗の実の中に虫が丸まって入っていますね。枝豆のときは虫を除いて食べましたが、さすがに栗は、その実を食べませんでした。

 生野菜やサラダとかに虫が入ってたら、私は虫を除いて食べちゃいますが、虫を発見したらもうそれ以上は…と、そのサラダや野菜は食べられない人もいると思います。

 有名な昆虫学者のファーブルは、徹底的に虫を研究するために、セミなどの虫も試食していたという話もありますね。

 ということでインターネットで検索してみると、「ムネヒロウスバカミキリの幼虫は試食して美味であった」(『ファーブル昆虫記』)と…。

 さらに世界の昆虫食・昆虫料理を検索していくと、すごい!! 多種多彩。私はサソリの唐揚げぐらいなら食べてもいいかなと思いましたが、まあ、ここから先は省略しましょう。

 先述の慣用句の使い方に戻ります。

 弊社の用字用語集「産経ハンドブック」の「誤りやすい慣用句・表記・表現」の項目に、それはありました。

 ・苦虫をかんだような→苦虫をかみつぶしたような

 慣用句通りに正しく表記せよ、とのことですね。

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