衝撃事件の核心

「慶応ミスコン」中止の裏に隠されていた集団乱暴疑惑 「一回くらい…」と誘い出し、テキーラ連続飲み強要の後は…

近隣住民も思いはさまざまだ。近所の主婦(70)は「夏の夜はうるさくて眠れない。叫び声もよく聞こえる」と不満をのぞかせる。近年の風紀の乱れを指摘する声もあった。別の主婦(44)は「自分が小さいころは大学生のお兄さんやお姉さんと遊んだこともあったし、挨拶もしっかりしていた。夜道が暗くて不安な時も、学生の笑い声が聞こえていて防犯に役立っていた」と振り返る。「ここ数年は挨拶もない。飲んで騒ぐのは若いから仕方がないにしても、乱暴行為などは一線を越えている」。

海の家も、廃止の公算が大きそうだ。葉山町によると、海岸に海の家などの建物を建てることなどは県が申請可否を判断するが、申請は組合が行うため、組合の許可がなければ営業できない。

広研が所属する「県立葉山公園下海岸営業組合」の関係者は「少なくとも来年は海の家をやらせない方向」という。同団体は過去にも問題を起こしており「次に何かあったら最後、という話は常々していた。今後の営業も考えにくい」と憤りを隠せない。一方で、「彼らが地元にお金を落としてくれていた側面もある。伝統ある活動だったし、こうしたことで終わってしまうのは本当に残念」と肩を落とした。

名門大学で突如として起こった集団乱暴疑惑。真相解明が待たれるが、周囲に与えた影響はあまりにも大きい。

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