【産経抄】10月29日(1/2ページ) - 産経ニュース

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産経抄

10月29日

 小紙の28日付朝刊の1面では、三笠宮崇仁(たかひと)親王殿下の薨去(こうきょ)を報じる記事と、天皇陛下の譲位を検討する政府の有識者会議の記事が並んでいた。たまたまタイミングが重なっただけではあるが、皇室のあり方に対する殿下のお考えを振り返るよすがとなった。

 ▼「三笠宮一族は、同じ考え方である」。殿下の長男、故・寛仁(ともひと)殿下は月刊誌『日本の息吹』(平成18年2月号)でこう語られていた。小泉純一郎内閣が設置した「皇室典範有識者会議」が前年に打ち出した、女系天皇容認の結論に三笠宮家として反対だとのご表明である。

 ▼寛仁殿下はそれ以前から、父方に天皇を持つ男系による皇位継承が途切れなく続いてきた皇室の伝統の重要性を指摘されていた。その上で皇室の長老である父も、母の百合子妃殿下も同意見であることを明かされたのだった。

 ▼「いいことを言ってくれたね」。同誌によると、崇仁殿下は寛仁殿下の男系尊重のご発言についてこう言って、『文芸春秋』(18年1月号)に掲載された作家の工藤美代子さんの論文を示し、「私の意見はこれと同じである」と述べられた。