浪速風

「政活費」は「生活費」じゃない

「政治家に徳目を求めるのは、八百屋で魚をくれというのに等しい」。こう言ったのは、べらんめい調の歯に衣(きぬ)着せぬ発言で人気があった秦野章元法相である。だが、政治家にはやはり一段高い倫理観を求めたい。地方議員による政務活動費の不正受給が相次いで明るみに出ている。

▶共産党の大阪府議は、活動報告紙の印刷代を白紙領収書で水増し請求し、住宅ローンや飲食費に私的流用していた。政活費は生活費ではない。東大阪市議会の自民党市議ら8人が、広報紙の作成費と偽って政活費を不正に受け取ったとして、詐欺や虚偽有印公文書作成・同行使などの疑いで書類送検された。

▶富山市議会にあきれたばかりだが、党派を問わず、いたるところで、「赤信号、みんなで渡ればこわくない」の風潮がはびこっている。辞職すれば、お金を返せば、ですむ問題ではない。改めて書くが、そもそも議員報酬に加えて政活費が必要なのか。こんな制度は廃止すべきだ。