「竹下派」復活か! 自民党額賀派で「内紛」勃発、会長交代論 かつての名門、存在感低下に不満くすぶり

竹下亘氏
竹下亘氏

 自民党第2派閥の額賀派(平成研究会)で、派閥会長の額賀福志郎元財務相が退き、竹下亘国対委員長が継ぐ「竹下派」復活論が浮上している。額賀氏は27日の派閥総会で退任を否定し当面は「額賀派」が続く見通しだが、なぜ屈指の名門派閥で会長交代論がくすぶるのか。根底には安倍晋三首相の後継をうかがう「ポスト安倍」の有力候補が不在で、存在感が低下している現状への不満がある。

 「私と竹下氏がこの問題で話し合ったことはない。われわれはこれからも現執行体制で運営していく」

 額賀氏は27日の総会冒頭でこう強調し、「続投」を宣言した。出席者から異論は出なかったという。

 「会長交代」の情報が駆けめぐったのは、党総裁任期の延長が決まった26日の夜だった。安倍政権が長期化する可能性が高まる中、会長を約7年務める額賀氏は首相側とのパイプが太いとはいえず、派内で首相候補も育てられていない。引退後も影響力を持つ青木幹雄元参院議員会長に近い議員らの不満と失望が、この機に表面化したようだ。

 額賀派の前身は竹下登元首相が立ち上げた経世会。田中角栄元首相の田中派の流れをくみ、かつて最大派閥として権勢をふるった。「一致結束・箱弁当」を代名詞とする結束力を武器に、業界団体とのネットワークや野党との太いパイプを生かして人事や国会運営を牛耳り、橋本龍太郎、小渕恵三両氏を含め3人の首相を輩出した。