米大統領選

崖っぷちのトランプ氏、「第三次世界大戦勃発」を警告 第二の故郷フロリダで闘志むき出し

 【サンフォード(フロリダ州)=加納宏幸】米大統領選(11月8日投開票)の共和党候補ドナルド・トランプ氏と民主党候補ヒラリー・クリントン前国務長官は25日、最大の「激戦州」、フロリダ州でそれぞれ遊説し、互いを批判し合った。特に、劣勢のトランプ氏にとり、自らの高級リゾートがあるフロリダ州は「第二の故郷」。クリントン政権下での「第三次世界大戦」勃発を警告し、闘志をむき出しにした。

 「今後2週間でフロリダ州で勝ち、ホワイトハウスを取り戻すぞ!」。フロリダ州サンフォードの空港で25日午後、自らの専用機から降り立ったトランプ氏がこう呼びかけると、観衆から歓声が上がった。

 トランプ氏はオバマ政権の肝いりで実現した医療保険制度改革(オバマケア)を集中的に批判した。共和党はオバマケアが雇用主の費用負担を増加させ、中小企業の経営を圧迫するとして反対してきた。

 米政府が24日、保険料が平均25%上がると発表したことを踏まえ、トランプ氏は「クリントン氏はオバマケアを2倍にも3倍にもしようとしている」と述べ、このまま民主党政権が続けば負担が増え続けると指摘。大統領就任後、ただちにオバマケアを廃止すると主張した。

会員限定記事会員サービス詳細