英語力ゼロから米ミュージカルの舞台へ 夢のブロードウェー女優に一歩近づいた西岡舞さん

 初めて外国人のレッスンを受け、オーディションに応募する際の履歴書の書き方、面接や実技の対策などを学んだ。本場のショービジネスの世界で活躍する人たちに接し、「フレンドリーで謙虚な姿勢に感銘を受けた」という。この時知り合った講師やスタッフとは渡米後も交流を深め、ニューヨークで活動の幅を広げる大きな力になっている。

 その年の7月、いよいよニューヨークへ渡った。

「アジア人枠」を目指せ

 最初にぶつかった壁は、やはり英語の発音だった。歌やダンスがどれだけ上手でも、発音がネーティブ、つまり英語を母国語とする人たちと同等でなければオーディションに受からない。「スタート地点に立つことすらできない」のだ。

 また、英語での感情表現は日本語と大きく異なるので研究が必要だ。さらに、演技のオリジナリティーも求められる。オーディションで歌えるのはたった16小節。その中で審査員に「この人が演じるのを見てみたい」と思わせることができるかどうか。

 そして最も大切なのは、アジア人として舞台に立つということだ。日本のミュージカルなら、白人のプリンセス役も全て日本人が演じるが、アメリカでは、アジア人ならアジア人役に選ばれるケースが多い。それを意識して役作りをすることが、舞台に立つ近道でもある。

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