英語力ゼロから米ミュージカルの舞台へ 夢のブロードウェー女優に一歩近づいた西岡舞さん

 人生の目標が変わったのは、姉と一緒に劇団四季の高知公演でミュージカル「裸の王様」を見た日だった。幕が下りたとき、感動と興奮の中で決心した。

 「わたし、これになる」

 翌日にはバレエ教室を調べ、両親を説得し、女優になるためのレッスンに取り組み始めた。その変わり身には担任の教師も驚いたというが、意思は固く、昭和音楽大学(川崎市)のミュージカル学部へ進学した。

 大学では、声楽の講師の言葉に心を動かされた。

 「日本は狭い。視野を広げなさい」

 そう言われて、姉と一緒にニューヨークを訪れ、初めて本場のミュージカルを見て驚いた。

 「観客も含め、まるで劇場全体が作品のよう…」

 ブロードウェーの魅力に一気に引き込まれた。

ブロードウェーの履歴書の書き方

 大学を卒業した平成24年、ダンサーとして関東のテーマパークに就職した。しかし翌年の夏、4度目のニューヨーク旅行中に突然、「私が目指すのはここ!」と直感して渡米を決意。帰国後すぐに留学の方法を調べ上げた。

 とはいえ、高校時代に一番嫌いだった授業は「英語」。ずっと敬遠していたが、本気で覚えるなら「アメリカへ行ってしまった方が早い」と考えた。

 26年4月、東京で「ブロードウェー・イン・ジャパン(BIJ)」という講座に参加した。ニューヨークで活躍するパフォーマーを講師に招き、ダンス、歌、演技のレッスンを全て英語で行い、本場の空気感を日本で再現するワークショップだ。

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