バチカンと中国が近く和解か 司教任命権で外交断絶 法王が歩み寄り 

 法王は対中対話の重要性を強調し、訪中や対中関係改善に意欲も示す。法王が重視する紛争や貧困、環境などの国際的な課題の解消には中国の関与が必要で、協力を取り付けたいためだ。

 だが、中国への歩み寄りには警戒も強い。関係筋は任命権の協議で外交関係は議題にないとするが、台湾が欧州で唯一、外交関係を持つバチカンとの関係改善で、中国が台湾に揺さぶりをかける可能性もある。

 任命権問題でも、香港教区前司教の陳日君枢機卿は「(候補の)提案でも無神論の政府に委ねるのは問題外」とメディアで懸念を強調。英紙ガーディアン(電子版)は「人権や宗教の自由への懸念は顧みられないのかと議論になるだろう」と指摘している。

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