衝撃事件の核心

指混入ラーメン騒動でツメ誤った幸楽苑、27日一斉休業 「手首ラーメン事件」思い出した?

従業員の指の一部が混入したラーメンが提供された「幸楽苑 静岡清水インター店」。社員らが、客への返金対応に追われている=23日、静岡市清水区
従業員の指の一部が混入したラーメンが提供された「幸楽苑 静岡清水インター店」。社員らが、客への返金対応に追われている=23日、静岡市清水区

静岡市内の店舗で、指入りラーメンが客に提供された問題で、不名誉ながら一躍有名になったラーメンチェーン「幸楽苑」(本社・福島県郡山市)。年配の方には、昭和53年の手首ラーメンを思い出した人も多いだろう。同社は当初、「混入したのは爪の一部」と説明していたが、これが真っ赤なウソで、苦し紛れの後手後手の対応がツメを誤る結果に。同社は「初動対応をきちんとしていれば」と悔やむが、すべて後の祭だ。

不十分だった廃棄

混入問題が起きたのは、静岡市清水区の「幸楽苑 静岡清水インター店」。同社によると、9月8日にパートの女性従業員が店舗内のチャーシュースライサーで仕込み作業をしていた際、誤って左手の親指の先端部分を切断してしまった。

機械の上にあったスライス中のチャーシューは廃棄したものの、切断された指の一部が仕込み済みのチャーシューの容器に紛れ込んだ。

ラーメンスープに

そして、2日後の10日昼に来店した子連れの女性客が「お子様セット」を注文したところ、ラーメンのスープの中に指の一部があるのを見つけ、店は大騒ぎになった。

13日には、静岡市保健所が店舗に立ち入り調査に入るが、市保健所によると、混入したのは幅約1センチ、長さ7〜8ミリの爪の付いた指先。しかし、店の担当者は「爪の一部が混入した」とする報告書を提出し、保健所から「指ではないのか」と指摘を受け、報告書を書き直していた事実も発覚した。

会員限定記事会員サービス詳細