「核のごみ」への責務 原発国はいま(上)

「脱原発の」ドイツでも最終処分に混迷 住民反発、宙に浮く処分場

【「核のごみ」への責務 原発国はいま(上)】「脱原発の」ドイツでも最終処分に混迷 住民反発、宙に浮く処分場
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 「廃炉を含めて抜本的見直しを行う」。30年以上にわたり、総額1兆円を超える国費が投じられた国家的プロジェクトが、水泡に帰す方向性が決定的となった瞬間だった。9月21日、首相官邸の原子力関係閣僚会議。官房長官の菅義偉が初めて公に、高速増殖炉原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の廃炉に言及した。

 発電しながら消費した以上の燃料であるプルトニウムを生み、かつては「夢の原子炉」と呼ばれたもんじゅ。資源の乏しい日本において、永続的にエネルギーを生み出す核燃料サイクルの確立に向けて、中核的役割を果たすはずだった。

 核燃料サイクルには、原子力発電から生じる再利用しきれない高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の減量に期待もかけられている。

 わが国での核のごみの最終処分は、あくまで核燃料サイクルの運用が前提だ。閣僚会議では、サイクルを堅持する方針は打ち出されたが、実用化レベルに近づける役割の炉がない中で、実現できる保証はどこにもない。