関西の議論

「国の裏切り」「廃炉なら明日にも更地に戻して」もんじゅ見直しに福井県知事、敦賀市長が激怒 無策を痛烈批判

 しかし西川一誠知事も反発の姿勢を隠さず、渕上市長とともに臨んだ松野氏との面談で「無責任きわまりない。文科省や国の裏切りと言われても仕方がない」と国の対応を痛烈に批判。「長い歴史と地元の努力がある中、地元に説明がないまま見解が示されたのは無責任極まりない」と嫌悪感を隠さなかった。

事故隠しに安全軽視

 もんじゅは平成6年の初臨界から22年が経過したが、運転実績は累計わずか250日。発電と同時に消費した以上のプルトニウム燃料を生み出す「夢の原子炉」と呼ばれたが、役目を果たさないまま終焉が見え隠れしている。

 破綻の芽となったのは、最初にして最大のつまずきでもあった平成7年12月のナトリウム漏れ事故。試運転中に2次冷却系配管に設けられた温度計のさやが折れ、漏れたナトリウムから発火した。危険な原子炉というレッテルが貼られたうえ、動力炉・核燃料開発事業団(当時)が現場の映像を意図的に編集した「ビデオ隠し」や虚偽の報告が発覚した。

 この時点で事故は事件の様相を帯び、もんじゅの行方は大きく揺らいだ。ナトリウム漏れ対策などの改良工事を施し、県や敦賀市への安全性説明の末、14年5カ月ぶりに運転を再開できたのが22年5月。ところが直後に燃料の中継装置を原子炉容器内に落とすトラブルが発生し、運転再開が遠のいた。

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