「子供たちを被曝させるのか」「おまえは殺人者」 福島・国道6号清掃のボランティア活動、主催団体に今年も誹謗中傷80件

 福島第1原発に比較的近い浪江、富岡、楢葉の3町を通る区間の清掃は大人に限定。主催者側が事前に放射線量を測定した上で、高校生はそれ以外の一般の居住地域を通る場所のごみを拾った。

 浪江町出身で、現在はいわき市に住む高校3年の男子生徒(18)は昨年に続いて参加した。「誰かが(清掃を)やろうと思うことが大事だと思う。思い出に残るように頑張って拾いました」と笑顔を見せた。

 この活動には昨年も、主催団体に対して中止を求める声明や「美談にすり替えた子供への虐待」や「若者を殺す行為」「狂気の沙汰だ」といった誹謗中傷のほか、危害を加えることをほのめかす電話やファクス、メールなどが約1千件寄せられていた。

 関係者によると、今年は生徒が通う高校にも活動に参加させないよう求める声が届いたといい、当初は参加の意思を示していたものの、当日になって参加を取りやめる生徒もいた。

 だが、この日、高校生の一部が実際にごみ拾いをした広野町の国道6号沿いの空間放射線量(地上1メートル)は、原子力規制委員会の測定で1時間当たり0.105〜0.108マイクロシーベルト。国際放射線防護委員会(ICRP)が1時間当たりの被曝限度とし、国が除染の基準値としている0.23マイクロシーベルトの半分以下の値だった。主催者によると、1時間半足らずの活動で、被曝線量はほぼゼロだったという。

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