児童書

『また おこられてん』小西貴士作、石川えりこ絵 子供を怒ってしまい、反省しているお母さんへ

『また おこられてん』小西貴士作、石川えりこ絵  
『また おこられてん』小西貴士作、石川えりこ絵  

 男の子とお母さんの関係ってちょっと特別。恋人のようで、すごく密なのだ。だからお母さんの態度にも敏感に反応してしまう。

 ここに登場する「ぼく」は毎日、いろいろなことでお母さんに怒られる。散らかしたり、いつまでも遊んでいたり、嘘をついたり。つい、お風呂でお父さんにグチる。

 「かあちゃん、ぼくのこと きらいになってしもうたんかなあ」

 それを聞いたお父さんが「ぼく」に語り始めて…。担当編集者によると、ここで「笑う人と涙ぐむ人と2通りいるんですよ」だそう。いや、絶対、後者でしょう。

 子供を温かく見つめた写真で知られる小西さん。さすが、子供心が分かっている。日々、子供を怒ってしまい、「やっちゃった」と反省しているお母さんにお届けしたい。

 創刊された新シリーズ「童心社のおはなしえほん」の一冊。同時刊行の『きつねみちは、天のみち』『つきよの3びき』も、それぞれ味わいが違って、いい。(童心社・1300円+税)(小川記代子)

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