「新之助」スーパーでも 新ブランド米イオンなどで販売開始 新潟

 県が7年をかけて開発した新ブランド米「新之助」の試験販売が20日、流通大手のイオンリテール(千葉市)が県内で展開するスーパー23店舗などで始まった。5日に先行販売を始めた新潟市中央区の新潟伊勢丹と新潟三越の扱い分は今月中旬までに完売。県は好調な売れ行きを生かしてブランド力と認知度を高め、来秋の本格デビューに備える構えだ。

 同市江南区のイオンモール新潟南では、1階の特設会場でセレモニーを開催。買い物客におにぎりを配り、トップセールスに駆けつけた泉田裕彦知事の「乾杯」の掛け声で販売開始を祝った。

 購入整理券を手に入れようと、店内には午前9時の配布前から長い列ができた。魚沼産コシヒカリと同じ水準の高めの価格ながらも、同店に用意された2キロ(1274円)の500袋は午前中に完売。県内全体で3千袋を扱い、他の店舗でも順調に売れたという。

 同市内の40代の主婦2人は「コシヒカリとの違いを家族で確かめたい」「普段食べるコメとしては価格は高いものの、選択肢が増えるのはいい」と、新之助を手に入れて喜んでいた。

 県によると、この日以降に販売する店舗では計約240トンを扱い、売り切れ次第終了する。三大都市圏のイオンやイトーヨーカドー、ユニーなど各スーパーでも順次販売。24日に任期満了を迎える泉田知事は「日本一のコメとして世界に羽ばたいてほしい」と述べ、海外からも人気を呼ぶブランドに成長してほしいと願っていた。

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