電通女性社員自殺

「残業隠し」過少申告を指導 全社的な隠蔽工作か 労働局が調査

 労働基準法では「1日8時間、週40時間」が労働時間の限度と規定。ただ労使協定を労基署に届ければ、限度を超えることも可能。電通は月の残業を「70時間」と届けていたが、今回の問題を受け、11月から5時間引き下げるという。

 電通をめぐっては、平成3年にも、本社でラジオ広告・営業を担当していた大嶋一郎さんが過労自殺。大嶋さんの月平均残業は147時間に及んでいた。高橋さんは、友人や同僚に「25年前の電通事件のようになりそう」と訴えていた。

 高橋さんが自殺する前の26年6月には、関西支社(大阪市)が天満労基署(同)から是正勧告を受け、昨年8月にも、本社が三田労基署から同様の勧告を受けた。労働局は、2度の勧告を受けても高橋さんの自殺が防げなかったことを悪質と見て、刑事事件化も視野に調査。電通は「全面的に調査に協力している」とコメントしている。