水内茂幸の野党ウオッチ

蓮舫代表が共産党の軍門に下った!! 制止振り切ってまで向かった新潟知事選応援、「民共連携」加速か

 さらに志位氏は「選挙戦で(自主的に)応援に来た民進党の国会議員の訴えを聞くと『再稼働絶対反対』という発言も随分きかれた」とも指摘。次期衆院選で選挙協力するにあたり、「この問題でも民進党と政策的な前向きの一致を得たい」との考えまで示した。

 蓮舫氏の方針転換に、面目をつぶされたのが連合だ。関係者は「単に勝てそうだからと新潟に入られては、蓮舫氏の何を信じたらいいのかわからない」と憤る。野田氏は17日の記者会見で党の原発政策に変わりがないことを強調したが、一度失った信頼は簡単に取り戻せそうもない。

 蓮舫氏は17日、記者団に知事選の感想を問われ「(米山氏は)野党3党の強力な支援で活動しており、私どもは自主投票で組織論は変わらない。このことをもって、すぐ『野党連携で次の総選挙』とはならない」と冷静さを装った。しかし、共産票の圧倒的な威力が示されたことで、党内では、「共産票なしにはとても巨大与党に戦えない」(中堅)などと、次期衆院選での民共連携を当然視するような気運が広がっている。

 新潟では7月の参院選でも野党統一候補が与党系候補に約2300票差で競り勝った。今回は民進党が自主投票で、共産党が前面に出た戦いながら、与党系候補との票差は6万票まで拡大。他の野党からは、「民進党は県民の世論を読み誤った」(社民党の又市征治幹事長)「政権を取る気がないなら解散した方がいい」(自由党の小沢一郎代表)と自主投票の判断をバカにされる。

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