世界文化賞

明治記念館で授賞式 クレーメル氏「卓越した芸術家の仲間入り光栄」

【世界文化賞】明治記念館で授賞式 クレーメル氏「卓越した芸術家の仲間入り光栄」
【世界文化賞】明治記念館で授賞式 クレーメル氏「卓越した芸術家の仲間入り光栄」
その他の写真を見る (1/2枚)

 優れた芸術の世界的な創造者たちを顕彰する「高松宮殿下記念世界文化賞」(主催・公益財団法人日本美術協会=総裁・常陸宮殿下)の第28回授賞式典が18日、常陸宮、同妃両殿下をお迎えして東京・元赤坂の明治記念館で行われた。

 今回は、米映画界の巨匠、マーティン・スコセッシ氏ら5人=別表=が受賞。建築部門のパウロ・メンデス・ダ・ホッシャ氏は健康上の理由で授賞式典を欠席した。歴代受賞者は27カ国、144人となった。

 式典では、日本美術協会の日枝久会長のあいさつに続き、受賞者を推薦した同賞国際顧問の5氏がスピーチ。国際顧問の中曽根康弘元首相は「受賞者の皆さんは、独自の個性を発揮して人間性と普遍性にあふれた作品を創作し、芸術文化の素晴らしさを人々の心に訴えている」と話した。安倍晋三首相はビデオメッセージで「受賞者の皆さまの作品は国境も時代も超え、世界中の人々に感動と豊かさを届ける素晴らしいもの。活動に深く敬意を表したい」と祝辞を寄せた。

 この後、常陸宮殿下から受賞者に顕彰メダルが授与され、日本美術協会の森英恵副会長らからそれぞれ感謝状が贈られた。賞金は各1500万円。

 常陸宮殿下のお言葉の後、受賞者を代表し、バイオリニストとして初の受賞となったギドン・クレーメル氏が「これまでにこの賞を受けた、卓越した芸術家の仲間入りができることを光栄に思う。彼らがいたからこそ、われわれも未知への探求を続けることができた」と謝辞を述べた。

 引き続いてカクテルレセプション、祝宴が開かれ、文化人、政財界人、各国大使ら約250人が出席した。小池百合子東京都知事らも駆けつけ祝福。国境やジャンルを超えて交歓の輪が広がった。

会員限定記事会員サービス詳細