衆院TPP特別委

日本人男性の精子は減っている? 維新・松浪健太氏が塩崎恭久厚生労働相に質問 その意図は…

 18日の衆院環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)特別委員会で、日本維新の会の松浪健太氏が日本人の男性の精子が減っているとして、政府に見解をただした。一見、TPPとは無関係と思いきや-。

 松浪氏は「娘がいるが、私より身長低いが足が長い。テレビの前では言いにくいが、一般に、日本人男性の精子の数が、親世代の半分ぐらいになっているといわれている」と述べ、塩崎恭久厚生労働相に見解を尋ねた。石原伸晃経済再生担当相は一時、笑っていた。

 塩崎氏は「日本人の精子の濃度が下がっているということだが、日本では平成13〜15年度にかけて男性の生殖機能に関する疫学調査研究をした。日本人の精子が減少している傾向は、認められない、と指摘されている」と答弁。「環境ホルモンとの因果関係をよく指摘されるが、必ずしも明らかでない。科学で見るのが大事だ。今後も情報を収集・蓄積していく」と述べ、政府として取り組む考えを示した。

 すると松浪氏は「気付いたときには遅かった、ということになる。環境ホルモンのときは、多摩川のコイの精巣が小さくなっていた。人の体に対しては原因は複合的だ。そういう意味からも、食の問題は、謙虚でなければいけない」と述べ、食の安全に関連した質疑に移った。

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