奈良県大和郡山市が今年から新たに企画した「全国金魚のお部屋・おうちデザインコンテスト」で、駅の改札機を水槽に改造する「きんぎょのまち 郡山駅」と、寝転んだ状態で下から水槽を見る「お昼寝水そう」が最優秀賞に選ばれた。
市では特別賞を含めた3作品のデザインをもとに、実際の製品をつくることも決めた。完成予定は来年2月で、完成後、市内に展示するという。
市は今年6〜7月にデザインを募集。全国から集まった計329作品を、市観光協会職員らの審査員が屋内、屋外の各部門で5点ずつ選び、8〜9月に最優秀賞を選ぶネット投票(投票数747票)を実施した。
その結果、屋外部門では郡山高校1年、大川詩央里さん(16)の「きんぎょのまち 郡山駅」が413票を獲得して最優秀賞に選ばれ、屋内部門では市立郡山中2年、保田麻衣さん(14)の「お昼寝水そう」が206票を獲得し、最優秀賞に決まった。
このほか、屋内部門で181票を獲得した大阪府河内長野市の物種佑佳さん(27)の扇形をした「せんすいそう」も特別賞に選ばれた。
市は県内外の水槽メーカーに作品の製造を委託。アクリルなどを使ってつくる予定で、「きんぎょのまち 郡山駅」の製品化では、実際の改札機と同じ大きさの水槽を製作する。
市農業水産課主任の喜多由恵さんは「心のこもったアイデアが多く寄せられ、感謝の気持ちでいっぱい。実際に完成するまで楽しみにしていてほしい」と話している。