公選法違反

公判で明かされたテレンス・リー被告の素顔「傭兵時代に右目を失明」「芸能界の恩人からの依頼、断れなかった」「テレビ出演は当時、3本。生活苦しかった」

テレンス・リー被告
テレンス・リー被告

 7月の参院選で応援演説の見返りに現金を受け取ったとして、公職選挙法違反(被買収)罪に問われたテレンス・リー(本名・加藤善照被告)(51)は17日に東京地裁で開かれた初公判で起訴内容を認め、 「外見が目立つためテレビで活躍しているように思われているが、実際は昨年の出演は3本。生活は苦しかった」と話した。元傭兵を自称し、メディアなどで「破壊工作に携わった」「殺し屋だった」などと語り、「どこまで本当か分からない。傭兵というのも嘘なのではないか」と世間の注目を集めてきたテレンス被告。検察側やテレンス被告自身が明らかにした真実の姿とは-。

 この日、法廷に姿を現したテレンス被告は、メディア出演時のトレードマークだったグレーの短髪は伸び、(身柄拘束中なので当然だが)タンクトップ、サングラスも着用しておらず、いかつい往年の風貌は消えうせていた。

 検察側の冒頭陳述によると、テレンス被告の本籍は相模原市で、現在も同市に妻と居住。若い頃に輸入雑貨業をしていた際、英国でスカウトされ、傭兵になったという。検察側は傭兵時代の活動内容については触れなかったが、かつて傭兵だったのは事実だと認定した。その後、傭兵を引退し、40歳ごろからタレント活動や軍事などに関する執筆業を営んでいた。

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