長野-松本戦争

長野県民なら知っている仲の悪い長野市と松本市がついに…因縁の対決を超えて

【長野-松本戦争】長野県民なら知っている仲の悪い長野市と松本市がついに…因縁の対決を超えて
【長野-松本戦争】長野県民なら知っている仲の悪い長野市と松本市がついに…因縁の対決を超えて
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 古くからライバル関係にあってとかく仲が悪いとされ、戦後もくすぶってきた分県論の中心にいる長野市と松本市。県民のほとんどが歌えるという県歌「信濃の国」も、県内を一つにまとめるために作られたという秘話が伝わる。が、人口減少が顕在化し、さすがの2市も他県との地域間競争を見据え、連携の強化を模索しつつある。その仕掛けとは…。

 長野県統一に向けて始動したのは、平成20年発足の「長野・松本政経懇談会」。両市の市長と商工会議所会頭が膝を突き合わせ、長野県の発展策を話し合う舞台で、広域観光などの連携事業に成果を挙げ始めている。

 「昨年の善光寺御開帳では、訪れた約700万人のうち7%にあたる50万人近くが松本城を訪れた」

 今年8月下旬に松本市内で開かれた政経懇談会の冒頭、井上保松本商工会議所会頭は胸を張り言葉を継いだ。

 「長野とか松本とか、地域にこだわらず連携することが、長野県全体に大きな経済効果となる」

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