大田原で「ミヤコタナゴ」繁殖確認 推定生息数162匹

 絶滅が危惧される国の天然記念物の淡水魚「ミヤコタナゴ」の保護区になっている大田原市羽田の水路で14、15日、環境省などによる生息状況調査があり、水路の推定生息数は162匹とされた。この水路で生まれた個体も見つかり、繁殖していることが確認できた。

 6月に300匹のミヤコタナゴが放流され、背びれに目印が付けられている。約750メートルの水路に餌が入ったプラスチック製のわな50個を沈め、時間を決めて引き上げ、生息数を確認。初日の14日は45匹、15日は31匹が捕獲された。うち水路で生まれ育ったのは14日は4匹、15日は3匹で、うち1匹は前日の標識があった。この調査結果から水路の推定生息数は162匹とされた。

 14日には、近くの市立羽田小学校5年の児童11人が調査を見学し、見つかったミヤコタナゴを容器に入れて観察した。

 環境省は「2日間、ミヤコタナゴが確認でき、マーキングのない羽田で生まれ育った個体も見つかった。今後も自治体や地域の方々と共に(再導入に向けた)取り組みを進めたい」とコメントした。

 水路では平成14年以降、ミヤコタナゴの個体が確認できなくなったが、水質改善や環境整備を進めた上で今年、2年ぶりに試験放流が再開。生息地復活に向けた再導入(放流)への取り組みが進んでいる。