2018平昌五輪

ソリ競技場、完成間近なのに「安全に深刻な問題」で承認延期、管理責任者不在で改修は…

 開幕まで500日を切り、準備が佳境を迎えるはずの平昌五輪だが、新設のソリ系競技場が国際連盟から「深刻な安全上の問題がある」と警告され、承認手続きが11月に延期される異常事態となっている。最悪の場合は爆発の可能性も指摘されたが、早急な改善を施そうにも統括管理責任者が確定していない杜撰ぶり。信頼度の高い情報を得たい国際連盟を困惑させている。こんな状況にも関わらず、施設の準備状況を視察した国際オリンピック委員会(IOC)のリンドベリ調整委員長はテスト大会前準備に合格点を与えていた。ネットユーザーは「何を今さら…」と暗いニュースばかりが指摘される平昌五輪の状況に呆れるしかないようだ。

 韓国の放送局・SBSによると、安全面で警告を受けたのはボブスレー、スケルトン、リュージュのソリ系競技が実施されるアルペンシア・スライディングセンター。工程率93%で完成間近だが、国際ボブスレー・スケルトン連盟(IBSF)と国際リュージュ連盟(FIL)が五輪組織委に送った最終報告書で「間違った操作や、事故が発生する深刻な危険にさらされて安全ではない」などと指摘。45項目にわたって改善を勧告している。

 特に国際連盟が報告書で問題視したのは、長さ1857メートルのトラックの氷を均一に凍らせる冷却ポンプ設備の不備。5つある冷却機のうち3つでノイズが出るなどとして交換を指示している。残る2つは今年3月、施工者側の未熟な操作によって破損し、トラックの氷が長さ165メートルにわたって溶ける不祥事の原因となり、先に交換されていた。つまり、全ての冷却装置に不備が生じた。