書評

バロック・チェロの巨匠に日本を代表するチェンバロ奏者が1週間にわたりインタビュー 『バッハ・古楽・チェロ アンナー・ビルスマは語る』

『バッハ・古楽・チェロ アンナー・ビルスマは語る』
『バッハ・古楽・チェロ アンナー・ビルスマは語る』

 バロック・チェロの巨匠に日本を代表するチェンバロ奏者が1週間にわたってインタビューした。何度も共演を重ねてきた聞き手を得て、巨匠は自らの半生を振り返る。それは自伝であると同時に古楽演奏の生き生きとした発展史でもある。加えて、バッハの妻、アンナ・マクダレーナの筆写譜に基づき、「無伴奏チェロ組曲」の解釈と演奏法について存分に語る。

 秘蔵写真が多数掲載されており、若き日のグスタフ・レオンハルトやフランス・ブリュッヘン、ヤープ・シュレーダーたちの姿を見られるのもうれしい。未発表ライブCD付き。(アンナー・ビルスマ、渡邊順生著、加藤拓未編訳/アルテスパブリッシング・3800円+税)

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