原発最前線

「どうやって見直すのか!」毎日記者の捨て台詞に規制委の委員長がキレた…美浜3号機「合格」でバトル勃発

 正規のルールに乗っ取った手続きが行われているわけで、規制委の田中委員長も「私たちの仕事の義務として、事業者から申請があったら、(審査を)やらなければならない。(その結果、新規制基準に適合していると)認められるレベルまで来たということ」と説明し、筋違いの批判に困惑気味だ。ルールに基づき審査を行い、新規制基準を満たしているものを、「不合格」とするわけにはいかないからだ。

 美浜3号機を20年間運転延長させるために、関電が見込む対策費用は1650億円だ。金額だけをみても、規制委が求める安全対策のハードルの高さが伺える。

 実際、費用対効果が見込めないことから、電力事業者が申請を断念し、自ら廃炉を決めた原発も美浜1、2号機など、これまでに6基に及んでいる。

議論は平行線

 審査書を正式決定した直後に開かれた記者会見では、田中委員長と審査結果に疑義を唱える記者との場外バトルも勃発した。

 「規制委員会の断層評価に使っていた手法が、過小評価につながるのではないかとの指摘があった」

 記者の質問に、田中委員長は「もうすでに何度も答えていると思いますけれども…」と、不快感をあらわにしながらマイクを手にし、「地表に現れている活断層をベースにする手法には限界がある」と述べた。

 規制庁の担当者によると、地震の揺れの大きさを計算する方法は大別すると、(1)「地表の断層」の長さを使い計算する方式(2)ボーリング調査などで「地中の断層」の長さを調査し計算する方式-がある。

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