米国出身のシンガー・ソングライター、ノラ・ジョーンズ(37)が5日にリリースした日本限定盤。CDにはボーナストラック4曲を含む16曲を収めた。ジョーンズは歌うだけでなく、ピアノ演奏を披露。そっと寄り添うようなピアノの音色が、独特の甘さと哀愁を感じさせる歌声を引き立てているように思えた。
2002年に華々しくデビューしたジョーンズも今では母親となった。そんな彼女が、デビューアルバムに入れた「ドント・ノー・ホワイ」のライブ音源を本作にボーナストラックとして収めているのは興味深い。ジョーンズはデビューアルバムでグラミー賞を受賞したが、その頃より表現が豊かになったように思えた。
小説『乳と卵』で芥川賞を受賞した作家の川上未映子が日本語の訳詞を担当している。リズミカルな訳詞を読みながら、曲を聴くのも一興だ。(竹)
ユニバーサル 日本限定盤3456円