青葉城址公園 震災で激しく損壊、鳶のブロンズ像修復終了 宮城

 東日本大震災で壊れ、修復作業が進められてきた青葉城址公園(仙台市青葉区)に建つ、県護国神社の鳶(とび)のブロンズ像が13日、修復を終えて公園に再び姿を現し、市民や観光客から拍手で迎えられた。

 像は鳶が両翼を広げ、首を北方に向けてかしげる構図で、両翼の長さ約6・7メートル、重さ約4・5トンの彫刻作品。

 高さ約20メートルの石塔の上に設置されていたが、平成23年3月の震災で激しい揺れに見舞われ、鳶の頭部から落下。両翼や首などが砕け、石塔にも亀裂が入るなど激しく損壊した。

 昨年7月、彫刻品の修復を手がけるブロンズスタジオ(東京都瑞穂町)の工房に搬送され、数百におよぶ像の破片を照合し、溶接技術を駆使して修復した。

 「昭忠碑」と呼ばれるこの石碑と像は明治35年11月、日清戦争などに従軍した戦没者を慰霊するため、東京美術学校(現東京芸術大)の若手芸術家らが中心となって建立。ブロンズ彫刻としては東北6県で最古の作品といい、先の大戦でも設置場所が高所であることから、金属供出を免れた。

 修復された像は安全性などを考慮し、石塔前の台座に設置された。県護国神社の田中於菟彦(おとひこ)権宮司は「間近で表情まで見ることができる。これほどきれいに直るとは夢にも思わなかった」と語った。

 夫婦で観光に訪れた名古屋市の嘱託職員、花村友江さん(67)は「東北の人の『やられても立ち上がる』強さを感じた」と修復された像を見上げていた。

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