竹島を考える

ソウル大で学んだドイツ人青年が日本の大学で教える「正しい歴史認識」とは 

韓国の『朝鮮日報』は2016年9月8日、「歴史を正しく知れば謝罪・赦(ゆる)しも可能」と報じた。それは、ソウル大学で博士学位を得たドイツ人青年のユーリアン氏が、来年度から千葉大学国際教養学部の教壇に立ち、韓国史と日本史、日韓関係史の授業を担当するという内容であった。同紙によると、ユーリアン氏は「日本の学生たちに正しい東アジアの歴史認識について教え、韓日両国が歴史葛藤を解決して、和解に向かうところを共に模索する計画」と、その抱負を語っている。

「歴史認識」も「和解」も韓国側の論理

だが、ドイツ人青年が言及した「歴史認識」と「和解」は、いずれも韓国側の論理を代弁するもので、朝鮮日報も次のように伝えている。

「千葉大学は、西洋人として日本の学生に、韓国に対する客観的な認識を育てることができる教授要員を探し、ユーリアン氏を指名した。『正しい歴史認識と和解の道』という講義を準備中の彼は、『葛藤が激しくなるほど歴史を正しく知らなければならない』として、『歴史を互いに正しく認識してこそ謝罪も容赦も和解も可能になるだろう』と語った」

このドイツ人青年が、「日本の学生たちに正しい東アジアの歴史認識について教えよう」とするのは、「日本側の歴史理解は正しくない」という前提があるのだろう。

それに、「韓日両国が歴史葛藤を解決して、和解に向かうところを共に模索する」という文脈中での「和解」は、自らの歴史認識に日本側を従わせようとする際、韓国側が使う常套句である。

歴史問題と竹島問題を無理やり結びつけた韓国

事実、「和解」という表現が登場するのは、竹島の領土権確立を求めて島根県議会が2005年3月に「竹島の日」条例を制定して、しばらくたってからである。

韓国政府は同年4月、「竹島の日」の対抗措置として、国策機関「東北アジアの平和のための正しい歴史定立企画団」を発足させ、2006年9月には「東北アジア歴史財団」と改組した。その財団のホームページでは、財団設立の目的を「歴史葛藤を克服し、歴史和解ができるよう政策対案を開発する」としたからだ。