南北朝時代の青銅製鍋が出土…龍谷大大宮キャンパス、仏事や儀礼に使用の可能性

ほぼ完全な形で出土した青銅製鍋=京都市下京区
ほぼ完全な形で出土した青銅製鍋=京都市下京区

 龍谷大は13日、大宮キャンパス(京都市下京区)にある平安京の東市跡の発掘調査で、14世紀後半ごろの南北朝時代の青銅製鍋(口径23・3センチ、深さ8センチ)が出土したと発表した。この青銅製鍋は発掘時に鍋底が壊れたものの、ほぼ完全な形で出土した極めて珍しい例という。

 発掘調査は龍谷大の校舎建て替え工事に伴い、6月から実施。東市跡約600平方メートルを調べた。

 青銅製鍋は南北朝時代の地層から出土。当時の有力者が、食事用ではなく仏事や儀礼に使用した可能性があるという。また、近くでは、南北朝〜室町時代前半のものとみられる土師器(はじき)の小皿が大量に廃棄されていたのが見つかったほか、13世紀ごろの鎌倉時代の地層では鉄の鋳造を行う遺構跡などが確認された。

 龍谷大の国下多美樹教授(考古学)は「中世の七条大路(現・七条通)沿いは鉄を使った商工業の中心地として栄えたことが、一層明確になった」と話している。

 現地説明会は16日午前11時〜午後3時。問い合わせは、龍谷大大宮キャンパス((電)075・343・3311)。