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航空自衛隊は13日、埼玉県の入間基地で、来日中の各国空軍参謀長ら軍幹部に次期主力輸送機「C2」を公開した。C2は国産輸送機で、防衛省としては平成26年4月に閣議決定した防衛装備移転三原則に基づく輸出につなげたい考えだ。
視察に参加したのは米国、フィリピン、カンボジア、インドネシア、モンゴル、ミャンマー、シンガポール、タイ、ベトナム、サウジアラビアの計10カ国の軍幹部。12日から都内で始まった4年に1度の国際航空宇宙展のタイミングに合わせて空自と防衛装備庁が招待した。
C2の展示は国産防衛装備の中でも、空自が「国内開発ということで、よく見ていただきたい」(杉山良行航空幕僚長)と目玉商品に位置づけている。
C2は現在運用している国産輸送機「C1」の後継機。全長と全幅が約44メートル、全高約14メートルで、C1に比べ約4倍となる約30トンの貨物を搭載することができる。
機動戦闘車や輸送防護車など大型装備の空輸も可能なほか、航続距離も約4倍の約6500キロに伸びる。航続距離の短いC1は国内での運用が中心だったのに対し、C2は米ハワイやインドまで給油を受けずに飛行でき、海外任務にも対応可能だ。