浪速風

将棋を学ぶなら阪田三吉に

阪田三吉は、将棋盤は蹴飛ばすし、世話女房を泣かす…。粗野で偏屈、乱暴者のイメージが定着したのは、北條秀司原作の「王将」が舞台や映画で大ヒットしたからである。あまりに実像と違うとして、弟子たちや支援者から名誉毀損で訴えるべきだという声が上がったという。

▶8歳ごろに将棋を覚え、勉強嫌いで読み書きができなかったが、独学で将棋の研究に打ち込んだ。実力制第4代名人の升田幸三は「参考書なしで、独りで創作した将棋。並みの八段が研究して向かっても通用しません」と評した。竜王戦の挑戦者に決まっていた三浦弘行九段が出場停止処分となった。

▶対局中にスマートフォンなどの将棋ソフトの不正使用が疑われたという。本人は「ぬれぎぬ」と否定しているが、先に日本将棋連盟がスマホなどの対局室への持ち込みを禁じた背景はこの件だったのか。阪田といえば、初手の端歩突きで有名だが、将棋ソフトはこんな奇手は教えてくれまい。