柏市立大津ケ丘第一小学校(古内明校長)で11日、4年生がパソコンを使ってプログラミングを学ぶ授業が行われた。平成32年度に予定されている、プログラミング教育の必修化に備えた先行実証授業という。
この日は4年2組の児童約30人が3、4時限目の「総合的な学習」の時間を使い、アドバイザーの指導でコンピューター画面に描かれた、ネコとネズミを動かすプログラム作りに挑戦した。
動きを指示する文字をマウスで移動するだけで、プログラムが組み立てられるビジュアルプログラミング言語を使い、10歩動くネコやチーズに触れるネズミなどが登場するプログラムを完成させた。
かわいいネズミの動きやカラフルな画面作りが思いのまま。中村奈楠さん(10)は「指示に合わせてネコが動いて面白い。ネコの数を増やせばもっとたのしくなるはず」と話した。
同市は昭和62年に小学校でプログラミング言語の学習を行うなど、全国的にもプログラミング教育の先進都市。全普通教室へのプロジェクター設置など施設面でも県内随一という。平成32年度からの次期学習指導要領で目指す、自ら課題を見つける力を養う教育の実現にはプログラミング学習が重要と位置づけている。大津ケ丘第一小学校に続き、今月中に柏の葉小学校、11月に柏第三小学校で先行授業を行い、来年度は全校に広めるという。