米大統領選

両候補に新たな醜聞…泥仕合か 第2回テレビ討論会を前に

 これを受け、トランプ氏は8日未明、「発言は間違っていた。謝罪する」と述べた。ただ、同氏は体重が増えたミス・ユニバースを「ミス子豚」と呼ぶなどの女性蔑視発言が問題視されており、クリントン氏は今回の報道と合わせて討論会で追及する構えだ。

 ◆告発サイトが暴露

 ただ、クリントン氏も新たな「メール問題」というアキレス腱(けん)を抱えている。内部告発サイト「ウィキリークス」が7日、クリントン氏がウォール街の金融業界に対して行った講演とされる内容を含むメールを暴露したのだ。

 公開されたのは陣営幹部のメールで、クリントン氏が大手金融機関のために行った講演内容が含まれる。

 クリントン氏は2013年の講演で「開かれた貿易による共同市場が私の夢だ」と発言。14年には中間層出身の自分と夫の元大統領が中間層から「今は遠く離れた存在になった」と述べた。討論会では、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)反対や中間層重視といった現在のクリントン氏の姿勢と講演内容の矛盾について追及を受けそうだ。

 第1回討論会後の世論調査では62%がクリントン氏を「勝者」とし、トランプ氏が27%(米CNNテレビ)にとどまった。逆転を狙うトランプ氏は第2回討論会で、前回は突っ込み不足だったクリントン氏の私用メール問題や、同氏がトランプ氏の支持者を「嘆かわしい人々」と呼んだ発言などを取り上げる。

 一方、クリントン氏はトランプ氏の女性蔑視発言の数々や「税金逃れ」疑惑をさらに追及することで、突き放しを図る構えだ。

 第2回討論会の後半は、態度未定の有権者の質問に答える形式で、選挙の鍵を握る浮動票層にどう訴えるかが重要なポイント。醜聞の追及で大統領としての「不適格さ」を互いに訴え合う場となる見通しだ。

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