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防衛省職員への暴行、米軍施設への不法侵入、権限なき検問…。沖縄県の米軍北部訓練場(東村など)ヘリコプター離着陸帯(ヘリパッド)の移設工事をめぐる工事反対派の妨害活動では、違法行為が蔓延している。なぜ違法行為は止まらないのか。取り締まり態勢にも課題はあるが、第一義的に責任を問われるのは反対派だ。反対派に意見を聞くと驚くべき回答が返ってきた。
子供の通学を妨害?
「この車の持ち主の方いますか? いませんか? いませんね?」
9月26日午前、沖縄県東村の高江橋で、沖縄県警の警察官がハンドスピーカーで何度も呼びかけた。高江橋は片側1車線だが、両方の車線に約10台の車両が放置されていた。反対派とおぼしき人たちが橋の上に座り込んでいる。何のために使うのか警察官の顔写真を撮る人はいるが、誰も県警の呼びかけには応じない。
高江橋は、反対派が「N1ゲート」と呼ぶ北部訓練場の搬入口に通じるルート上にあり、土砂や資機材を運び込むトラックを妨害するために車両を放置しているのは明白だ。だが、沖縄県警は車両を撤去するわけではない。車両を片側の車線にレッカー移動し、トラックの通り道をつくっただけだった。
なぜ車両を撤去しないのか問いかけてみたが、警察官は悔しそうな顔をするだけで明確な回答はなかった。