「九度山をもっと映して」ようやく「真田丸」登場も数週間で舞台は大坂へ 和歌山の地元で切望の声

真田丸効果に沸く九度山町。中心部の古民家には11日に「真田紐」の体験工房も完成する
真田丸効果に沸く九度山町。中心部の古民家には11日に「真田紐」の体験工房も完成する

 戦国武将、真田幸村が14年過ごした地としてNHK大河ドラマ「真田丸」の舞台の一つとなり、注目を集めた九度山町。観光客を呼び込み、盛り上がりを見せてきたが、ドラマの舞台は早くも大坂へと移ろうとしている。ようやく本番を迎えたとたん、わずか数週間の放送での移動に、「もう少し九度山を映してほしい」と願う声や、「盛り上がりの後が心配」とにわかに人気を集めた町の今後を懸念する声もあがっている。

 「回想シーンでもいいので、これからも九度山を映してもらえるとうれしい」

 同町産業振興課の担当者はこう切望する。

 同町によると、放送開始の1月から7月までに町内を訪れた観光客は約110万人。前年同期の約36万人から飛躍的に増加し、「真田丸効果」は絶大だ。

 同町では今春、幸村の生涯などを紹介する「九度山・真田ミュージアム」がオープン。舞台が九度山になってからは、週末の入館者数が約千人から約1700人に増えた。情報収集などのために、家臣に各地へ売りに行かせたという伝説で知られる「真田紐」も注目を集めた。真田紐の販売をする「梅下百貨店」の店主、梅下友楠さん(74)は「九度山編が終わり、盛り上がりが急に引かないか心配」と話す。